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【体験談2】やめられないソシャゲ課金地獄と、後悔を抱くまで

前回の記事では、私が初めてスマホゲームに課金した頃の話をしました。

最初はたった3,100円の課金から始まったのに、イベントやガチャに夢中になるうちに合計30万円近く使ってしまったパズドラでの体験。

あの頃は大学生だったこともあり、まだ「多少の痛みはあれど、どうにかやっていける」という状態でした。

しかし、人間とは欲深いもので、いったん課金への抵抗がなくなると、他のゲームにも手を出すようになります。

今回は、私がパズドラ以降に挑戦した複数の有名タイトルでの課金体験や、やめたくてもやめられなかった理由を中心にお話しします。

結論から言うと、ゲームごとに課金する額は少しずつ増えていき、気づけばもう「後戻りできない」状態になっていました。

同じような道をたどる人も少なくないと思いますので、「こんな風にズルズルいくんだな……」という一例として読んでいただければ嬉しいです。


目次

グランブルーファンタジーでの新たな沼

課金開始は2014年6月、総額100万円強に

パズドラをしばらくプレイしていた私ですが、2014年頃になると周囲の友人がこぞって「グランブルーファンタジー(以下、グラブル)」を始めていました。

当時、グラブルはソシャゲ界でも有名で、魅力的なキャラクターや世界観、迫力あるバトルシステムが人気を博していたんですね。

私も軽い気持ちでダウンロードしてみたら、あっという間にハマってしまいました。

最初は無課金で遊んでいたものの、やはり課金へのハードルが一度下がっている身としては、「ちょっとガチャを回してみようかな」という誘惑に逆らえず、2014年6月にはグラブルに初課金。

それからしばらくして、気づけば総額で50万円以上を投入していました。

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ギルドシステムの誘惑と「1%未満」の罠

グラブルにおいて課金を大幅に増やした一因が、ギルド(騎空団)システムです。

仲間と協力して強敵を倒すイベントがあり、強いキャラクターを揃えていないと「自分だけ役に立てない」という恐怖がありました。

下手をすると追い出される可能性もあるし、みんなと一緒にボスを倒して報酬をもらう楽しさを味わうためには、どうしても戦力を整える必要があるんですよね。

さらにグラブルのガチャは、「ピックアップ中」と銘打って1%未満のキャラクターがほんの少しだけ確率上昇している、というシステムがよくありました。

数字を見れば0.7%が1.0%になる程度の違いかもしれませんが、当時の私には「いつもより当たりやすくなってる!」としか思えませんでした。

「今なら出るかもしれない」
「このチャンスを逃したら二度と手に入らないかも」

こんな心理的プレッシャーが絶大で、欲しいキャラが当たるまで回し続けた結果、1回のガチャ更新で5万円くらい使うことが当たり前になってしまったのです。


実況パワフルプロ野球アプリでさらにエスカレート

2015年1月から2023年10月まで、総額400万円オーバー

次に私を深い沼へと誘ったのが、コナミの「実況パワフルプロ野球(パワプロ)アプリ」でした。パワプロは子どもの頃からコンシューマーゲームとして遊び慣れていたため、思い入れが強かったんですよね。

そんな愛着のあるシリーズがスマホアプリになったら……そりゃもう黙っていられませんでした。

なんとこのパワプロアプリには、2015年1月から2023年10月までの約8年間もの長期にわたって課金を続けてしまいました。総額はなんと400万円超え。私のスマホゲーム課金史上、最高額となりました。

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ランキングシステムと同キャラ複数必要の地獄

パワプロアプリにはランキングシステムがあり、イベントごとに上位に入らないと手に入らない限定キャラクターや報酬が設定されていました。

上位を目指すには、まずガチャで目当てのキャラを手に入れ、それを複数回引き当てて強化する必要があることもしばしば。

1枚だけでは十分に強くならない仕組みになっているので、「もう1枚欲しい」「あともう1回強化したらランキングで有利になる」というループが終わりませんでした。

私も当然「どうしても欲しいキャラがある!」「ランキング上位に入りたい!」という思いでガチャを回し続け、そのたびに数万円、数十万円と課金。

運良く目当てが出れば一気にテンションが上がる一方、出なかったときのショックは凄まじく、「これで最後にしよう…」と言いながら再度課金ボタンを押す自分がいました。

なかなかやめられない“8年ループ”の実態

なぜ8年ものあいだ課金し続けたのか。それはイベントが終わって一時的に飽きがきても、しばらくすると新キャラや新イベントが追加されるからです。

飽きてアプリを起動していなくても、SNSや噂で現在開催中のイベントが流れてきます。

「あ、今度は○○コラボか。ちょっとだけやってみようかな」
と復帰してしまい、再度ガチャを回して課金する。飽きたら別のゲームに行くけれど、そちらもまた課金が生じる。するとまたパワプロに戻ってきて……といった具合に、複数のゲームを行き来しながら財布の紐を緩めてしまうわけです。

アプリを削除しようと考えたことは何度もありますが、「ここまで課金したものを捨てるなんてもったいない」という気持ちが勝ってしまい、なかなか削除できませんでした。

一度、本当に嫌気がさして、アカウントが復元できない状態でアプリを削除したことがありました。

しかし、結局再ダウンロードして、運営にアカウントの復元を問い合わせる自分がいました。

ゲームによっては、運営に問い合わせれば過去の課金データも含めてアカウントを戻せる場合があります。

このことを知っていたため、余計にきっぱり断ち切ることができなかったんです。


その他のゲームにも手を出した末路

私はパズドラやグラブル、パワプロアプリだけでなく、ドラクエウォーク、星のドラゴンクエスト、シャドウバース、ドラクエスーパーライト、原神、ロマンシング サガ リ・ユニバース、ポケモンGO、ディスガイア、FFBEなど、ほとんどの有名タイトルに課金してきました。

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どのゲームもそれぞれ魅力がありますし、ハマったらとことん熱中してしまうタイプの人間だったんだと思います。ただ共通して言えるのは、「期間限定のイベント」や「強力なキャラ・アイテム」の存在、あるいはランキングでの上位報酬など、いくつもの誘惑の仕掛けが絶妙に設計されていることです。

「ここで逃せば手に入らないかもしれない」という気持ちがゲーマー心をくすぐるんですよね。さらにSNSを通じて友人やネット上のプレイヤーと情報を交換していると、ついつい引けをとらないように頑張ってしまう。結局、何かしらのタイトルで常に課金している状態が続きました。


後悔や危機感を覚えたきっかけ

請求額を見てゾッとした瞬間

さすがに何年も課金をしていると、「自分は一体どれだけのお金をつぎ込んできたんだろう」と思う瞬間が増えます。私の場合は、クレジットカードの明細書を見たときが最大のストレスでした。特に1か月で30万円近く使ってしまったことがあったときには、手が震えたのを覚えています。

当時の月収を考えると、30万円という額はかなり大きい。これを続けていたら生活が破綻すると誰でもわかるはずなのに、実際は「ヤバいな……でも今月は特殊なイベントだったからしょうがない」「食事や旅行だってお金を使うんだから」と自分を正当化していたんです。

それでも辞められない“沼”

何度も「もうやめよう」と決意しかけましたが、そのたびに新しいイベントやガチャ更新がやってきて、結局また課金してしまうという繰り返しでした。さらに、これまで何十万円、何百万円という大金を費やしてきたという事実が重くのしかかり、

「ここでやめたら、今までの投資が全部無駄になる」
と感じてしまうんですよね。

アプリを削除してみても、結局は「懐かしいな」と思って再インストールし、また課金に戻ってしまう……。まるで無限ループでした。


家族や周囲に言えない後ろめたさ

私がこれだけ課金していたことは、親や妻に話したことがありません。 きっと反対されるだろうし、「クレジットカードを取り上げられたらどうしよう」という怖さもありました。何より、「やめろ!やめとけ!」と言われて素直にやめられる自信がなかったんです。

結婚後も課金を続けていましたが、妻には「スマホでゲームするのが好き」くらいの認識しか与えていませんでした。詳しい課金額やどんなイベントにお金を使っているかなど、一切話さなかったんです。今でも思えば後ろめたい気持ちが強いですが、当時は「こんなに課金している自分を認めたくない」という感情が勝っていたように思います。


「やめたいのにやめられない」理由

ここまでの経験から、自分なりに感じている“やめたいのにやめられない”理由をまとめると、こんなところじゃないかと思います。

  1. 期間限定の煽り: 「逃したら二度と手に入らない」
  2. ランキング報酬: 競争心を刺激される
  3. 周囲の友人やSNSの影響: 取り残されたくない
  4. これまでの投資を無駄にしたくない心理: サンクコスト効果
  5. 課金の仕組みが簡単すぎる: クレカ登録でワンクリック決済

特に④のサンクコスト効果は大きく、費やした金額が増えれば増えるほど「やめる」という選択肢が遠のいてしまうんですよね。

まとめ:破綻寸前で気づく“本当の恐怖”

こうして見返してみると、私の課金はまさに「気づけば数百万円」の典型的パターンでした。パズドラから始まり、グラブル、パワプロ、その他さまざまなタイトルで湯水のようにお金を注ぎ込む。

その過程で後ろめたさや後悔を抱えながらも、新イベントが来るたびに誘惑に負け続けてしまう。

もちろん、趣味にお金を使うのは悪いことではありません。

ただし、それが自分の収入や生活を圧迫するレベルになったら要注意。私も、月収を超える額を課金してしまったときに、初めて本当の危機感を覚えました。

これを続けていたらいずれ借金か、あるいは家族や仕事にも深刻な影響が出るだろうと。

では、私はどうやって最終的にこの沼から抜け出したのか。そこにはある転機がありました。それは、ある没頭できる別の趣味との出会いです。次の記事では、私がどうして課金を完全にやめることができたのか、新しい趣味や興味に時間を注ぐようになった経緯について、詳しく書いていきたいと思います。

もし今、この記事を読んで「自分も同じ状況かもしれない……」と感じた方は、次回ぜひ読んでみてください。少なくとも、「課金で失うもの」と「別のことに投資して得られるもの」を比較するきっかけになるかもしれません。


次回予告
第3記事では、「課金を本当にやめる決意」を固めた理由や、その後の生活の変化についてご紹介します。結論から言えば、課金に費やしていたお金と時間を“別のこと”に置き換えた結果、大きなメリットやプラスの収入が生まれるようになりました。もし「やめたいけどやめられない」という葛藤があるなら、ぜひ最後までお付き合いください。

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