最近はスマホ1台あれば、いつでもどこでもゲームを楽しめる時代ですよね。
手軽に遊べる一方で、「気づいたら課金額がとんでもないことになっていた……」なんて人も多いのではないでしょうか。実は、かつての私もその一人でした。
最終的には総額で数百万円を使ってしまい、辞めたいと思いながらもやめられない時期が何年も続きました。
この記事では、私が初めてスマホゲームに課金をしたきっかけや、どうしてそこから抜け出せなくなってしまったのか、そのリアルな体験談をお伝えしたいと思います。
この記事を読むことで、スマホゲーム課金の怖さや、気づかないうちにハマってしまう心理が見えてくるかもしれません。
もし同じように悩んでいる方がいたら、少しでも参考になれば嬉しいです。
初めて課金したゲームと、そのときの印象
私が初めてスマホゲームに課金したのは、2012年の12月でした。今でもその日のことははっきりと覚えています。ゲームの名前はご存知の方も多いと思いますが、当時大人気だった「パズル&ドラゴンズ(通称パズドラ)」です。
スマホを持ち始めたころ、私はちょうど大学生でした。アルバイトもしていて、自由に使えるお金がある程度あったんです。
それまでは「スマホゲームにわざわざお金を払うなんて、もったいない」と思っていて、基本的に無課金で遊んでいました。
だけどパズドラはそれまで遊んだどのゲームよりも魅力的で、時間を忘れてプレイすることもしばしば。ついに友達に感化されて、初めて課金という行為に踏み切りました。
最初の課金額は3,100円。クレジットカードを使った決済でしたが、たった数分で終了。

思ったより簡単に決済ができてしまいました。現金で払うわけじゃないので、「本当にお金を使ったのかな?」という実感が薄いままガチャを引き、目当てのキャラクターを手に入れたときには、ものすごく興奮したのを覚えています。
「少しだけ」のつもりが増えていく課金
当時の私は大学生で、決して裕福ではないものの、アルバイトのおかけで少しだけ自由に使えるお金がありました。
そのため、
「月に数千円くらいならいいかな」という軽い気持ちから課金をスタートしたんです。
しかし一度課金してしまうと、どうしてももっと強いキャラが欲しいという欲が止まらなくなります。
とくに期間限定のイベントやガチャは、
「このイベントを逃したら二度と手に入らないかも!」という焦りを生み出してきます。
実際、限定ダンジョンでしか手に入らない強キャラや特別な報酬が多かったので、当時は「今ここで手を打たないと、一生後悔する!」くらいに思いつめていました。
最初は「月3,000円くらいなら全然大丈夫」と思っていましたが、気づけば1ヶ月に1万円、2万円と課金額が増えていきました。

特に年末はやばいですよね。。
そんな中、バイト代でどうにか収まる範囲だったので、「ああ、今月はちょっと多めに使っちゃったな」くらいの感覚でやり過ごしていたんです。
後で振り返ると、ちょっとずつ金銭感覚が狂っていった最初の頃でした。
課金の背中を押しした友人やゲームの煽り
さらに拍車をかけたのが、友人の存在でした。
「課金は自己責任」とわかってはいるんですが、やっぱりみんなが「このキャラ手に入れた!」「火力が桁違いでダンジョン攻略が楽になった」とSNSやLINEで盛り上がっていると、置いていかれるのが嫌になるんですよね。
- 友人がガチャで超レアキャラを出して自慢してくる
- ランキングイベントで友人が上位に入り、特別報酬をゲットしている
こうした姿を見ていると、「自分も負けたくない」「同じように盛り上がりたい」と思うようになります。
ゲームの中にはランキングや期間限定要素が多いため、「ここで負けたら自分だけが取り残されるんじゃないか」という焦燥感も大きかったです。
また、パズドラ自体の仕様も、注目のキャラクターはガチャからの排出率が低く設定されており、狙っているキャラクターが出るまで延々と回してしまう仕組みでした。
たとえ一度諦めても、次の新キャラや新イベントが追加されるたびに「今回は何とか手に入れたい!」という気持ちが湧き上がってきました。
そんな繰り返しの中で、私の課金はどんどん加速していきました。
クレジットカード決済の怖さ
課金をしていた当時、私はクレジットカードをメインの支払い手段にしていました。
現金で払うわけではないので、「一回の課金が3,000円くらいなら大丈夫だろう」という甘えが常にあったように思います。
実際には、同じ月の中で何度もカード決済を繰り返しているわけですが、その瞬間にはあまり痛みを感じません。
毎月届くクレジットカードの明細を見て初めて、「今月は2万円も使っちゃったか……」「あれ、先月は3万円超えてる……?」と冷や汗が出る感じでした。
それでも支払えないほどではなかったので、「まあ食事や旅行に使うのと同じで、趣味の範囲かな」と自分に言い聞かせていたんです。
ただ、「請求額=私のゲーム課金」という現実をダイレクトに突きつけられると、少しは後ろめたさを覚えました。
周りに堂々と「私、今月○万円もゲームに課金しちゃったよ!」なんて言えるわけもなく、一部の仲がいい友人以外にはひた隠しにしていました。
家族はもちろん、親にも言えるはずがないと思い、ずっと黙ったままでした。
イベントやガチャ更新で高まる“わくわく”と“焦り”
パズドラを始めた当初こそ月に数千円~数万円レベルでしたが、定期的にやってくる大型イベントや、期間限定ガチャが更新されるたびに気持ちが高ぶってしまい、「またちょっとだけ……」と課金するのが習慣化していきました。
- わくわくする瞬間: ガチャを回して画面が演出されたときの高揚感、欲しかったレアキャラクターが当たった瞬間の喜び。さらにそれをSNSや友人に報告するときの優越感。
- 焦る瞬間: 期限が限られたイベントを逃すと、二度と手に入らないかもしれない報酬。欲しいキャラを引けなかったときの絶望感。「今回のチャンスを逃したら、この先ずっと後悔するかも」という不安。
こんな感情のアップダウンを繰り返しているうちに、ゲーム中心の生活になっていましたね。
大学やバイトの時間以外はほとんどパズドラをやっていましたし、夜更かしをして体調を崩すこともありました。
でも当時はそれでもいいと思っていて、パズドラを心から楽しんでいました。
後戻りできなくなる前の“小さなサイン”
今思えば、課金を始めて半年から1年くらい経ったころに、いくつかの“小さなサイン”があったように感じます。例えば、
- クレジットカードの請求額を見てうんざりする瞬間が増えた
- 「あれ、今月も2万円以上払ってる」「どうしてこんなに使ったんだろう」と軽い自己嫌悪になる。
- 友人やSNSでの課金自慢にイラッとするようになった
- もとは自分も同じように自慢していたはずなのに、どこかで「こいつ、どうしてそんなに金使えるんだよ…」と嫉妬交じりの感情を持ち始める。
- 飽きの兆候を感じても、やめたらこれまでの投資が無駄になると思ってしまう
- 「ここまで課金したんだし、アカウント消すなんて絶対にできない」と強く感じるようになった。
それでも、「今さらやめても何も残らないし、これまで使ったお金がもったいない」という気持ちが勝ってしまい、辞めようとはしませんでした。
それどころか、また新しいイベントが始まるとすぐに気持ちが盛り上がって課金してしまう。
その繰り返しがどんどん習慣になっていったんです。
まとめ:パズドラがきっかけで始まった課金ライフ
ここまでが、私がスマホゲーム課金に足を踏み入れた最初の経緯です。最初の課金は3,100円。
そこからじわじわと額が増えていき、気づけば総額30万円近くをパズドラに使っていました。大学生の私にとってはかなり大金でしたが、不思議と大きな後悔はなかったんですよね。むしろ、それだけ楽しめているんだからいいじゃないか、という感じで自分を正当化していました。
海外旅行に行くとこれくらいかかりますし、趣味の範囲と無理やり考えていました。
もちろん、当時でも「このまま続けていて大丈夫だろうか」という不安はありました。でも明確な危機感を抱くほどでもなく、友人たちとのコミュニケーション手段としてもゲームは欠かせない存在だったのです。
次の記事では、そんな私がさらに別のゲームにも手を出していき、課金総額が加速度的に増えていく様子や、さすがにやばいと感じ始めたきっかけについて、より踏み込んでお話ししようと思います。「パズドラだけじゃなくて、いろんなタイトルで結局ハマっちゃったんだよね」という話を聞いていただければ、「自分も似たようなループに陥ってる」と思う方がきっといるかもしれません。
もしこの記事を読んでいる方が、同じように「課金をやめたいのにやめられない」という悩みを抱えているなら、ぜひ続きも読んでみてください。少なくとも私が何年も抜け出せなかったリアルな体験談が、何かしらのヒントになるかもしれません。
次回予告
次の記事では、パズドラ以降にどんなゲームに手を出し、どのように課金額が増えていったのか、具体的なエピソードを交えて語ります。そして、課金を続けるうちに大きな後悔や危機感を覚えた瞬間についても取り上げる予定です。
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