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【体験談】ソシャゲに約200万円を課金した海外ユーザーの後悔

日本でも大きな社会問題になりつつあるスマホゲームへの過度な課金。

実は同じ悩みは、海外のユーザーにも広く共有されています。

今回取り上げるのは、Redditという海外の掲示板サイトに投稿された「A Whale of a Tale」というスレッドです。

ここには、FFBE(Final Fantasy Brave Exvius)という人気スマホゲームで数千ドル(数十万円)から数万ドル(数百万円)まで課金してしまった人の後悔の声が掲載されていました。

投稿者のみならず、それに寄せられた多数のコメントでも、「こんな大金、他のことに使えばよかった」「どうしてもガチャがやめられないのか」「もうそろそろ引退するべきなのに」といった切実な思いが語られています。

ゲームのタイトルこそFFBEではあるものの、その本質はほとんどのソーシャルゲームに共通する問題です。

  • 推しキャラ欲しさに一気に課金してしまう
  • ランキングやイベント報酬が気になってやめられない
  • 気づけばクレジットカードの請求額が恐ろしい数字になっている

こうした現象は、FFBEに限らず日本でも数多く見られます。

本記事では、投稿やコメントをいくつかピックアップしながら、海外プレイヤーが感じた後悔や、その後の行動、そして課金をやめたいと思ったきっかけなどをまとめてみました。


目次

とあるユーザーの高額課金体験

スレッドのタイトルにある「A Whale of a Tale」とは、いわゆる鯨(くじら)=大課金者の体験談を意味します。

スレッド主は、当時の投稿で「短期間で総額数千ドル(日本円で数十万円~百万円以上)を使ってしまった」という衝撃的な事実を告白していました。

課金理由は、主に以下のようなものです。

  1. 大好きなFFシリーズへの思い入れ
    • FFBEはファイナルファンタジーシリーズのキャラクターが多数登場するため、思い入れのあるキャラが実装されるたびに「どうしても欲しい!」という欲求が抑えられなかった。
  2. 友人やSNSの報告
    • 周りが「○○のキャラを当てた!」などのスクショをあげていると、自分も負けずに回したくなる。SNSやコミュニティの盛り上がりが強い誘惑に繋がった。
  3. 運営のイベント・ガチャの巧妙な設計
    • 期間限定ガチャや、強力なキャラが排出されるキャンペーンが頻繁に行われる。スレッド主自身も「次こそは当てるぞ」とつい課金を繰り返してしまった。

気づけばクレジットカードの請求額は数千ドル(数十万円)単位に膨れ上がり、スレッド主は初めて「やばいかもしれない」と感じたと言います。そしてスレッドで「同じような人はいませんか?自分は後悔しているけどやめられない……」という弱音を吐いたのです。


コメントに見る、課金への後悔と心理

スレッドには、多くのユーザーが似たような経験を共有していました。そこで特に目立ったのが、以下のような声です。

課金を続ける理由:「推しキャラが出るまでやめられない」

「大好きなキャラのためならいくらでも払う」というコメントは非常に多く、キャラ愛が課金を止められない最たる理由に挙げられています。

  • 「狙いの限定ユニットが出るまで辞められなかった」
  • 「推しが出た後も、同じキャラを強化しなきゃいけなくなって、また課金……」

という声があり、いわゆる「重ね(同キャラ複数回確保)」のシステムや、断続的にやってくるコラボキャラなどがユーザーを引き止める大きな要因となっているようです。

周囲との比較:「自分だけ弱いのが嫌だ」

オンラインゲーム特有の「他プレイヤーと自分を比較する」という心理も見逃せません。

  • 「フレンドにキャリーしてもらうばかりでは申し訳ない」
  • 「同じギルドのみんなと差が開くと気まずい」

こうした気持ちから、結局ガチャを回して強いキャラを揃えようとする。ランキングイベントや高難易度コンテンツのクリアを目指すほど、課金が加速しやすいという共通の悩みが見受けられました。

達成感と後悔が共存する複雑な感情

「課金してキャラが出た瞬間はものすごい達成感があるけれど、翌日には『またやってしまった…』という後悔に襲われる」という声も多数。短期的な快感と引き換えに、長期的な罪悪感がついてくるという構図は日本でもよく聞かれる話です。


課金がもたらすリアルな影響

コメント欄では、多額の課金が引き起こす具体的な弊害についても語られています。

経済面:意外と気づかない積み重なり

  • 「毎回は小額でも、月にすると数百ドル(数万円)、年にすると数千ドル(数十万円)になっていた」
  • 「最初は20ドル(約3,000円)くらいだったのに、いつのまにか100ドル(15000円)、200ドル(30000円)が当たり前」

特にクレジットカード決済や、少額を繰り返すタイプの課金では、「気づいたら総額が巨大になっていた」というパターンが非常に多いようです。

人間関係:隠すほど深まる罪悪感

「夫や妻に内緒で課金している」「親にバレたら怒られるからカード明細はこっそり捨てている」というコメントもありました。大金を使ったことに後ろめたさを抱えている場合、周囲への隠しごとが増え、関係がぎくしゃくする恐れもあります。

健康面:精神的ストレスと睡眠時間の犠牲

海外ユーザーの中には、「夜中のイベント開始に合わせて起きてガチャを引き、翌日の仕事に影響した」「課金額に不安を感じて寝つきが悪くなった」という声もちらほら見受けられました。課金問題はお金だけでなく、心身の健康にも負の影響を与えうるのです。


もうやめたいと思ったきっかけと行動

大きな契機:ある日目にした「総額」

「クレジットカードの明細をまとめて見たとき、初めて自分の課金総額を知ってショックを受けた」というコメントは数多く寄せられています。特に海外版FFBEでは、大型セールや限定キャラが頻繁に登場し、そのたびに50ドル(1万円弱)、100ドル(1万5千円)と使っているといつの間に“数千ドル(数十万円)単位での出費となっているようです。

日本でも同様ですが、「あれ、今月はいくら使ったっけ?」と自覚がないまま使い続けると、気づいたときには取り返しのつかない金額になっていることも少なくありません。

カード限度額や請求書に震える日々

「限度額近くまで使ってしまい、カードが止まった」「カード会社から高額利用の通知がきて、さすがにまずいと思った」という書き込みもありました。やはり、現金ではなくカード決済に頼ると、使い過ぎを実感しづらいのが怖いところです。

書き込みから見る、ユーザーたちの対処法

コメント欄には、以下のような実践策を挙げるユーザーもいました。

  • クレジットカード情報をアプリストアから削除して、簡単に課金できないようにする
  • 月ごとの予算を決めて厳守する。たとえば「1ヶ月50ドル(1万円弱)まで」と決め、それ以上は絶対に課金しないルールを自分に課す
  • PayPalやギフトカードなど“チャージ式”の支払い方法に切り替えることで、使い過ぎを防ぐ
  • 一定期間ゲーム自体をアンインストールしてしまい、意図的に距離を置く

「スレッド主の書き込みを見て自分も気をつけようと思った」と、スレッド主の告白が他のユーザーへの警告になったケースもありました。


課金を抑えるヒント:実際のコメントから学ぶ

ここからは、スレッドやコメントに寄せられた「課金抑制のためのヒント」をいくつか紹介します。すべて海外ユーザーの意見ですが、共通するポイントは日本のプレイヤーにも十分通用するはずです。

課金ルールの明確化

「給料の○%以上は絶対に使わない」「月○○ドルまで」と最初に決めておくと、限度額を超えそうになったときにブレーキがかかりやすいそうです。また、「欲しいキャラやアイテムがあったら、1週間考えてから課金ボタンを押す」という“猶予期間”ルールを作る人もいました。衝動に任せず、1週間経てば冷静になれることが多い、と語る人も。

ゲーム内の誘惑に乗らない工夫

  • ログインボーナスを諦める: 「毎日ログインしないと損」というプレッシャーが課金を促進するため、あえてログインボーナスを捨てる。
  • ランキングイベントに参加しない: 順位を競うイベントは際限なく課金競争になるため、潔く撤退する。
  • ガチャの新キャラ情報を追わない: 公式X(旧Twitter)やコミュニティサイトを見ないようにし、新情報で熱くならないようにする。

別の趣味や生活目標を設定する

海外ユーザーの中には、「課金に費やしたお金を貯めて海外旅行に行った」「他の趣味(例えばDIYや筋トレなど)を始めたらゲームにログインしなくなった」という声もありました。課金をやめるうえで大切なのは、空いた時間とお金をどう使うか”を考えること。別の魅力的な目標を見つけられれば、課金の誘惑はかなり軽減されるといいます。


まとめ:課金沼から抜け出すために必要なこと

以上が、「A Whale of a Tale」のスレッドを中心にした、海外ユーザーの課金失敗談とその後のエピソードです。FFBEというゲームを軸に語られていますが、スマホゲーム全般に通じる問題点や課金の怖さが浮き彫りになっていました。

  • 短期間で数十万円~数百万円を使って後悔する人が多い
  • いくら使ったか認識しづらい“クレジットカード課金”は特に危険
  • “推しキャラが欲しい” “周囲より弱いのが嫌”など複数の心理要素が絡む
  • 限度額や請求書を見て初めて危機感を覚える人が多い
  • 対策としては、支払い方法の見直し・ゲームプレイ時間の制限・別の趣味の発掘が効果的

もしあなたが今まさに「スマホゲームに課金しようか迷っている」あるいは「やめたいのにやめられない」状態なら、これらの海外ユーザーの体験談を参考にしてみてください。
彼らが口をそろえて言うのは、「もっと早く気づいていればよかった」という後悔です。一度使ったお金は戻ってきませんが、課金をやめることで将来の大きな負担を未然に防ぐことはできます。思い切ってクレジットカード情報を削除したり、月に使う金額を厳密に決めたり、周りと比べるのをやめたり……。最初の一歩さえ踏み出せれば、少しずつ課金の沼から抜け出せるはずです。

「自分はそこまで課金していないから大丈夫」と思っていても、積み重なりは意外に大きいもの。

もし「少しでも怖いな」と思ったら、まずはご自身の1ヶ月・半年・1年の課金額を振り返ってみてはいかがでしょうか。

そこで驚くような金額が出てきたら、海外の“Whale(大クジラ)”たちのように後悔する前に、ぜひ行動を起こしてみてください。

あなたの生活や精神的な余裕、そしてお財布事情を守るためにも、この記事が一つのきっかけになれば幸いです。

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